当たり前にサビがあって、みたいな曲を中学生の時は全然聴いていなくて。結構こじらせていたなと思うんですけど(笑)、それが今まわりまわって、いろんなところで自分の血肉になっているなっていう実感はあります。
声優としての仕事をする前の自分は、音楽をやるにしても本当にストレートに真面目な表現が多くて、言ってみれば「まっすぐ斜に構えている」ような時期でした。
声優として活動していくうちに、自分のキャパシティというか、これは面白いなと思える幅がどんどん広がってきて、自分の中に蓄積されてきたものを、逆に今度は音楽にフィードバックさせてみようと。
違うルートを通ってはきましたが、いちばん良いタイミングで、自分で作詞・作曲した曲を歌わせていただく機会を得たのかなと。それは声優の仕事をやってきたからこそ、つながれた縁なのかなと思います。
深く深く自分に入り込むというよりは、自分の表現として楽しいし、聴いていただいても楽しい、キャッチーなメロディだとか親しみやすいサウンドを最初は大事にしていて。
「ここではないどこか」、「自分ではない誰か」を感じさせてくれるもので、そこに救われたという思いが強くありました。
ルールにとらわれることを止めようと思って制作に入ったんですよね。ところが、その「ルールにとらわれるのを止めよう」という思考自体が、すでにルールにとらわれているというか(笑)。
以前ファーストライブをバンド編成でやらせていただいた時に、すごく楽しくて、これは病み付きになるなと(笑)。その時の思いがそれ以降の曲作りにも反映されてきましたし。
最初にプロフィールを見たとき、結構キケンな人なのかな?という印象がありましたね(笑)。たしかに初めの方はザ・ヒモという感じですが、意外と自分の意志がしっかりとある子でした
マイルールですが、一番は物を出したら戻す、ということですかね。
今までの自分だったら一人でのんびり過ごすと言うと思うんですが、今なら皆でわいわいを選ぶかもしれないです…(笑)。
ヒモ×ダウナーの入口から聞いていただくと、一人の人間が人の力によって前向きになっていく姿が見られるんじゃないかと思います。
主人公のウィリアムが表紙に描かれている1巻を見て、「オーラがあるな、おもしろそうだな」と感じたのが最初の出会いでした。
選考が進み合格者が絞られていくなか、まだそのなかに自分が残っているのをリアルタイムで把握していたのでドキドキした日々を送っていましたし、ご縁あって「決まりました」と言われたときは本当に嬉しかったですね。
役者としても人としても尊敬できる素敵な方々とご一緒できるので、これから掛け合いをしていくなかでどんなものが生まれるのか楽しみにしています。
複数の作戦が同時進行で動きつつ、最後には綺麗にまとまる様子は、まるで1本の映画を観ているかのような壮大さと疾走感を得ることができて、とてもおもしろいです。
これは建前と本音、意図があるのかないのか、どっちなんだろう?
今まで見えていなかったウィリアムの新たな顔も見えると思うので、そこでさらに彼のことを掴めるのかもしれない、と感じています。
自分と似ているかどうかというよりは、役を演じるうえで「この人カッコいいな」という憧れに似た感情はあるかもしれないですね。
冒頭に3兄弟で話すシーンがあるのですが、まったく違和感がなかったんです。オーディションのときはほかの役の方の声を聞いていなかったので、すごく新鮮でした。