これから自分が出演する作品選びにも影響してくるんじゃないかと思うくらい、「地に足をつけた大人になりたい」という強い気持ちが芽生えたんです。
どんなシーンでも「子どもを挟んで」たすくと会話をしているイメージを忘れずに、“子どもの母親である”というリアリティを大事にしないと成立しない役だと思いました。
「赤ちゃんってこんなことをするんだ!」とか「お母さんってこういう時間に幸せを感じたり、『母親になった』って実感したりするんだ」とかって、参考にさせていただいたんです。
「青いな」と(笑)。
「親になるとは? 大人になるとは?」って、普遍的なテーマですよね。
何度もあります! でもその都度、「逃げなくてよかったな」と、少し時間が経ってから実感します。
逃げずに、自分自身のやるべきことを全うする。そういった意志は自分の人生において、とても大事だと思っています。
悩んで葛藤するたびに“違う角度”を探すから、“角度”のレパートリーが増えていくんですよね(笑)。
ことねのような“相手に対して厳しい”人物って、これまでやったことがなかったので。「ここまで(たすくに)強く当たっていいものなんだろうか?」と、最初は思っていたんです。
たすくと対峙していくうちに「生きていくって、こういうことだよな」と……芯の強さみたいなものが役を通して芽生えてきて、「そうか。これでいいんだ!」って、パァ~っと吹っ切れた感覚がありましたね。
行きはいいんですよ、「役を掴みに行こう!」という希望があるので。でも、帰りは……オーディションに落ちて、「何年も同じ生活をしてるけど、大丈夫かなあ?」って心細くなって。
オーディションに落ちた帰りのバスではなかなか寝れなくて、こっそり窓から外を眺めていてたときに見えた工場の光がとってもキレイだったんです。
おばあちゃんは『エイリアン』シリーズ(1979〜2017)がめっちゃ好きで、なぜか(笑)。
『エイリアン』って、初めて観たときは衝撃を受けますよね(笑)。
この前、撮影でご一緒したスタッフさんが『エイリアン』のTシャツを着ているのを見て、「エモい…」と思ってしまいました(笑)。
あともうひとつ、忘れられない思い出があって……ふふふ(笑)。
愛を表現するうえで、こんなに高尚なやり方があるんだ!
人間の本質をさらけ出して突きつけてくるすさまじい映画だなと思いますし、それによってたしかな愛を描いていると感じることができて、……本当に忘れられない、大切な一本です。
狐が今回の縁を作ってくれたのかな。狐に恩があるので、稲荷神社にお参りにいこうかなと思います
どのようなシッポをつけるか、私自身も楽しみです。どれだけモフモフとしているのか、シッポがとても大事