引用元:映画.com
今回は有名な「高畑 勲」の名言をまとめてみました。聞いたことのある名言から、こんな名言あったの?といったものまで数多く紹介します!誰もが知っている有名人「高畑 勲」の名言・名セリフには、どんなものがあるのでしょうか?
高畑 勲とは
1935年10月29日三重県宇治山田市(現・伊勢市)で、高畑浅次郎の子として生まれる。2018年4月5日死去。日本の映画監督、アニメーション演出家、プロデューサー、翻訳家。畑事務所代表、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団理事。日本大学芸術学部講師、学習院大学大学院人文科学研究科主任研究員などを歴任、紫綬褒章受章。
1959年に東映動画に入社。『太陽の王子 ホルスの大冒険』で長編をはじめて演出した後、1971年からAプロダクションに移る。以後『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』などのテレビアニメを経て、宮崎駿とともに設立したスタジオジブリで監督作を手がけた。アニメーション研究家からは、類型化されないキャラクターの演技や感情表現を持ち込んだこと、丹念な日常描写で生活感を与えたことや、背景とキャラクターの一体化といった革新的な表現に挑み続けた点を、アニメーションに対する功績として評価される。
高畑 勲の名言集
あるひとつのことを深く知ったら、他のものを見た場合にも、同じような奥深い様相があるはずだ
ひとつの分野のおもしろさを知っていれば、別の分野のおもしろそうなものを見つけるカンも身につく。
聞いておぼえる」とか「教えてもらえる」ということについては、地位がある人であるほど不利になるわけです。
これは他の分野にも言えることだと思うけど、「どれだけ好奇心を持って、自分で勝手に課題を立てて疑問を持てるかどうか」ですよね。課題や疑問を持つ能力がなかったとしたら、当然、それに伴う問題解決もありえない。
たとえば、「泣きじゃくる」とは、どういうことなのか。 「ドギマギする」とは、どういう動きになるのか。
どれもこれも大事そうに見えて、漫然と手を広げすぎるよりは、ひとつのことだけ集中して学ぶというほうが、ずっと、おもしろいものに近づくと思います。
日本文化のおもしろさやすぐれた点を知ると、おそらく放っておいても日本を愛するようになるはずです。
癒やし、という言葉が嫌いです。病気になる前の状態に回復するのを繰り返すだけで、その先には進まない。自分の快不快だけに関心があり、他者の存在が感じられない。
与えられた仕事がつまらないとか、「教育してくれない」とか「自分の才能を生かしてくれない」などと、会社が自分のほうを向いてくれないことにただ不満をつのらせるだけではどうにもなりません。
感動というのは、あっという間に雲散霧消してしまう感情を表現しているだけですよね。
若い人は勝手に、最初から自分がしかるべき役目を与えられてちゃんと働いている姿を思い描くのかもしれないんですけど、そうならなかったとき、ただ不安にかられたり、自分を生かす場所じゃないなどとあせったりするのはバカげていると思います。
完璧なものを目指そうとするからこそ、「それが実現できない」とわかったとたんに引いてしまうというか、若い人なら、一足飛びにこの世の中から隠遁してしまうというようなことが起こるわけで、そういう挫折はつまらないと思うんです。
「『世の中、ダメなことばかりなんだ』ということは、もうはじめから認めてかかったほうがいい」ということは、若い人には言いたいんです。
外側からものを眺めていると、けっこう世の中、おもしろいことばかりなんです。
みんなが、他人のことも自分のことも、まずは客観的に突き放して見る立場を確保しないといけないんじゃないだろうか、ということは、ずっと考えているんです。そうでなければ「笑い」もありえないし。
自分で描かないという立場であれば、才能を持っている人を自分の色にねじふせて絵を描かせるのではなくて、「その人の絵の才能を発揮してもらう」という方向にもっていけるのではないでしょうか。
読んだ本のことであれ、世の中のことであれ、さまざまなことを折に触れて話しあっているなかで、それぞれの人の考えというのは、ちゃんと伝わってきますから。
ぼくは「おもしろいことができそうだ」というのが好きなんです。
家族も、ことあるごとに、つまらんことで大騒動しますけれど、大騒動や失敗って、あとで思い出すと、たいていおもしろいことですよね。
あとから客観的に見れば、「それも、よかったことではないですか? 」