仕事ないときは……まァ、寝っころがって鼻クソほじくってる(笑)とか、あと、トレーニングはやってます
(インタビューを)ほんとは酒呑みながらやるといいんだけど。うまく伝わんないんですよね。それで、誤解されたりすることも多いけれども……
酒呑んでも、ほとんど変わんないです。ちょっと、おしゃべりになるかナ。自分の心の中をね、言葉にする作業がわりとなめらかになるの。酒を呑まないと、ぎこちないのね。ほんとに心にあることと違う言葉が、ポロポロ出てきて……
子供の頃は、友だちが全然いなくてね、おとなしーい子でねェ。今でいう自閉症ですね。人としゃべれなかったですね。ええ、赤面症もあったんです。今は、だいぶ治ってきたけども、基本的には変わってないですね
人前に出るのが嫌で嫌で、その反動が一気に出て、目が開いたんだと思うけども……
演じる上で一番大事にしているのは、衝動です。人間が生きるってことは、心の衝動の連続だと思います。衝動のない演技はありえない。そのためには、役に魂を入れ『役になる』しかないんじゃないですかね。
『役作り』という言葉は、どうもピンと来ないんです。役は『作る』ものではなく『なる』ものだと思います。
俺には演技の道しかない。
自分が出るシーンは自分が主役。
現場に入ると、気持ちが粂八になるんです。
息子が一人前になったら、いつかは共演したい。
僕のモットーは『ひたむき』だけです。
工業高校のとき、文化祭でたまたま芝居やってね、それがめちゃくちゃ面白くて、パーッと目が開いた感じだったのね。
(その役に)『なりきった』瞬間が、俳優を続けさせる魔力みたいなものでしょう。
『名脇役』って、1つのレッテルですよね。いろんな表現の仕方があるじゃないですか。そういう一切のレッテルからかけ離れた存在になりたいんです。
役者にとって、悪は魅力的ですよ。普段の自分にはできない非日常なことをしているわけですから。
どうやって監督を裏切るか考えているんです。
天涯孤独の生い立ちで、犯罪者になるしかないという人物・・・・・は僕の好み(笑)。
生まれて親の顔は知らずに、幼少時代に曲芸団に売られて、盗みに手を染めてーーー自分自身と似ている部分はないのですが、共感はできます。愛おしいと思う。かわいそうだとも思う。
粂八は生い立ちの設定は持っていますが、特に演技プランを立てたわけじゃないんです。