惑星規模の課題に直面して、僕は１、２年の間に、三冊（「ぼくのあおいほし」「あいのほし」「美しい朝に」）の絵本を一度に作った。
なんと、この黒い四角い建物は、福島原発第一、第二、第三号機の建屋ではないか！とショックを受けた。
真四角の黒い建物（原子炉）を、当時（25年前）は未知の恐怖の象徴的として描いていた。でも、実際にあったとは！そして、爆発したわけですよ。これを出版社の方に見せたら、「今こそ出すべきだ」、と。
もう言葉を失うよね、原発事故は。だからこの絵本は、文字なしで、じーっと見てもらおうと思った。
表現者のタレント化。でも、ぼく自身は共感してくれる人たちの中に居続けたい。
地雷のキャンペーンをやるときに、「絵本で伝えよう」と。地雷のことを描けるかは分からないけれど、「花」なら僕に描けると思った。
50歳で、絵本作家としての人生、これまでのキャリアが、平和のためにつながっていた、と自覚した。
メルヘンな世界を出すことで「毒消し」しながら、時々こういう問題もあるよ、と「小出し」にして伝えている。
原爆と読者と共に地上に落下して、きのこ雲の下で人々が苦しんでいる中に潜り込んで、カメラの視点で地上の様子を映す、という現代の報道スタイルを絵本に持ち込んだ。
僕の画は、すぅーと、美を通して、原爆反対・原発反対・戦争はよくないというのを、より深いところで感じ取ってもらうことを目指しているの。
まとめ
今回は「葉 祥明」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「葉 祥明」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。