愛之助さんに演技していただいている撮影だけが全てじゃない。その前後の仕事――絵コンテを描いたり、編集したり音楽を入れたりという全てをやらないといけない。
なぜ僕が童話が好きかというと、始まったかと思うと数ページで結末が出てきて明快だから(笑)。この映画『マザー』もある意味で、明快で分かりやすいけど、掘り下げていくと、人間の生き方、ひとは死ぬ時どうなるのか?
物語がよくできていないままに作品を作るのは、もの作りでやってはいけないこと
松竹は『男はつらいよ』シリーズもあったし、そのパターンで行きましょう(笑)。
最近、わりとライブをやってるもんだから、目を付けていただいたんですね。それで作ることが決まりました。今回は聴かせる歌も多いですが、色々なパターンがあります。
今回も可愛らしく、女の子のイラストでいこうと思っています。前回のイラストは作品『洗礼』からのイラストでしたが、今回は最近起きている出来事も意味しているような一枚にしようと思っています。
ドラマやストーリーがある歌詞から出発することが多いんです。歌詞も曲もどっちもストーリーがないといけないと思うんですよ。
自分にとっての演歌というのはこういうもの
チキンジョージの歌なんか、変拍子を使っている感じが面白いですね。僕の場合、鍵盤を叩いて音を出したときの感覚で作っているので、そういう意味では、音の面白さがチキンジョージには入っているかもしれません。
菅さんに同じこと言われちゃってちょっと嫌な気分になったんですけど(笑)。今回も、無理矢理ではなく、成り行きの中でアルバムの話が生まれたんですね。
「スーパー★ポリス」というバンドをやってたんですけど、そのバンドの安西さんがアレンジをしてくれたんですが、安西さんは「あのフレーズは長過ぎるよ」って言ってたんですけど(笑)。
外国についての曲は「自分の中にある外国」というものを大事にして作っているんです。『私は慎吾』の時もロンドンが出てくるんですが、それも自分の想像のロンドンなんです。
描いた時点では分かっていなくても、現実に似たことが起きはじめていますね。バチカンの場合、もちろん写真は少しは見ますが、中に入ったことはないので、ほとんどは想像なんです。
宇宙の基本って形と方向だけなんじゃないかなって、描いているうちに気が付いたんです。生物なんかも、それで形が決まってくるし、方角云々があっていれば、それ自体の形も変わってくる。
適当に描いているんですけど、描いている話の方向があっていれば、だいたい嘘でも本当に近い感じになってきます。
実は、日本ではない歌の方向にも、いつか行きたいって思っていますし、その国の曲はその国の言葉で歌った方がいいですよね。
今回の東日本大震災では動物も全く逃げなかったようなので、そうなると人間にはもっと無理だったはずです。また起きる可能性があるので、とりあえずは逃げる本能をちゃんと身につけるしかないですよね。
「見たくないものは見ない」という心理なんでしょうけど。触れたくないものには触れないでおこう、という心理。しかし、生きるか死ぬかという状況では、そんなことを言っている場合ではないと思いますね。
最後はうまくいってくれないと、生きる希望はないし、楽しく生きていけるようにちゃんと国の方向を決めてもらいたいです。
金のグワシカードが当たると、僕の家に遊びに行くことができるんです。日本って家をどんな風に作ろうとかいう考えがあんまりないんですね。