事実を全部教えずに撮ったり、片方だけにけしかけてケンカをするシーンを撮ったり。そういう意味で言うと、どこかで生の感情を、要するに演技ではないリアクションを引き出すために、どこか子供をだましていく。そのことに対するある種の後ろめたさみたいなものをちょっと引きずっていて、その事を質問したとき(ローチ監督に)答えていただいて。『信頼関係があれば、その瞬間、多少役者と監督の間で相違があっても、それは回復できる、回復できる自信があった』と監督はおっしゃられていて。
映画のカメラというのは、人を見つめるための道具だと思っているので、その人を尊敬しながら、節度のある距離でどう見つめていくか、見つめるために最適なポジションにカメラを置くことを今は心がけるようにしています。
引き続き、僕のお手本になる作品をつくり続けて頂きたいなと、個人的には思っています。きょうはありがとうございました。
まとめ
今回は「是枝 裕和」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「是枝 裕和」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。