庵野さんはやっぱり『エヴァ』が最高だったねって言われるのは仕方がないと思う。僕の中では、それを避けるようにいくしかないと思うけれど。『エヴァ』の時に一番怖かったのは、『ナディア』の方が面白かったねって言われることだった。
皆、俺をほめてくれっていうのが、こっちの頭の中にはある。で、そんな自分が嫌だったというのも当然あるわけです。とにかく、それを考えないで作っていって、あと非難を受けようが知ったことかって思ってましたけど、実際に非難を受けるのはやっぱりつらい。
本を読んだりとかして、いいとこがあれば発想が浮かんできたりする。坐禅を組んで瞑想しているうちにハッとひらめくってわけじゃないですけれど。うろちょろしたりテレビを見たりはしますね。
基本的に作家のやってることって、オナニー・ショウですから。それでしかないと思うんですよ。
止めて済むところは全部止めてしまって、動かすところは動かす。最小限の仕事量で最大限の効果を目指してます。
自分のリアリティなんて自分しかないんですよね。うけなきゃもう裸で踊るしかない。ストリップしかないと思います。
『紅の豚』はもうダメです。あれが宮崎さんのプライヴェート・フィルムみたいですけれど、ダメでした。僕の感覚だと、あれはパンツを脱いでいないんですよ。なんか、膝までずらしている感じはあるんですが、あとは足からパンツを抜くかどうか。
自分のことを僕は『ヤマト』の正統な後継者だと思っている部分もあるんですが。
広げた風呂敷をどうするか、方法は三種類ある。畳むのと、ちぎるのと、あとは捨ててしまうのと。
僕は僕のモラルの中で、子供が見る場合でも毒は混ぜるべきだと思ってましたんで、毒がないと免疫がつかないんですよ。全部の番組が『エヴァ』みたいだったら、問題があるとは思いますけれど。
まとめ
今回は「庵野 秀明」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「庵野 秀明」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。