99%手描きですね。真っ直ぐなビルがある背景でも、やっぱりヨレヨレっとなっている線が好きなんでね。ほとんどフリーハンドです。
例えば戦争の話だとか、先輩が亡くなった話だとか、ちょっと重い話も描いているんでね。つらいエピソードもあるんですけど、それでも読んだあとにホッとするような癒やしを感じながら読んでくれたら、うれしいなと思います。
若い人は戦争や戦後、引き揚げのことを知らない人が多いでしょうから、立ち読みでもいいので「この時代の日本人はこんな生活をしていたんだなと」と知ってもらえるきっかけになったらいいなと思います。
「ひねもすのたり日記」ではその時代その時代を切り取って、そのときの匂いを感じたり、音楽が聴こえてくるように一生懸命工夫して描いてますから、昔のことを懐かしみながら読んでほしいと思います。
子供の前では優しかったお父さんが、武器を持つと鬼になる。それが戦争です
高校生で漫画家デビューですか。「満州から帰国して高校生の頃覚えていますが原稿料は1万2351円でした。満州から戻ると、親がふたりとも栄養失調から病気になってしまい、いろんなアルバイトをしました。
いま考えてみると天の計らいだったんでしょうね。あれもダメ、これもダメで、最後に残った漫画だけがお金になったんですから
描くのは辛いんですが、〝あの戦争はもう二度と繰り返してほしくない”という気持ちからです。そうしなければ、戦争で死んでいったたくさんの人たちに申し訳ない。可愛い子供の前では優しかったお兄さんやお父さんが、戦場へ行って武器を持たされると人が変わって鬼になってしまう。私よりちょっと年上の人たちはお国のためだと爆弾を抱えて突進し、自分の命を投げ出して散っていった
戦争はずっとどこかで行なわれていて、犠牲者が今も毎日、たくさん出ています。 戦争は愚かなこと、兵隊さんだけでなくお年寄りから赤ちゃんまで無差別に爆撃で殺され、食べ物がなくなり飢えて死んでゆく人がたくさんいた。 戦争の時代を生きた証人として、黙っていちゃダメだ。 社会の動きに対して〝危ないから、そっちへ行っちゃダメだ〟、と声をあげないと。 どうしたらそれが伝わるか悩みながら描いています
改めて自分の人生を振り返ってみると、不思議な何かにずっと導かれてきた気がします。なぜか私には漫画を描く道しかなかった。
まとめ
今回は「ちば てつや」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「ちば てつや」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。