役なんて作れる訳がない僕は「役作り」って言葉が嫌いです。役者が「役作り」してどうするんだよっていうのは、僕の中にはあります。
人生も映画も先が読めない1シーン1シーンの積み重ねが楽しいんです
「監督」「役者」はただの肩書き人を大切に思う気持ちがチームワークを生み出す
多くの不安の中でずっとやってきましたが、人との出会いが自分を支えてきた。その出会いの中から何かが生まれるという流れはずっと変わっていないと思います。
ビジョンを持つのが嫌なんです。そこに解釈が生まれてしまうと、組み立てるものができてつまらなくなるから。組み立てるのは監督の仕事、役者はただ現場に行くだけでいい。
役は現場で“生まれていく”というか、現場での日々の印象を積み重ねていくのが役者の仕事だと思います。
現場で大事なのは瞬発力と集中力
集中力を高めていくことに尽きますね。また、役者をどれだけ集中させられるかは、監督のエネルギーによるものだから。技術的なことではなく、役者は監督の発するエネルギーを受けて返すものだと思います
映画館の観客動員数という結果ではなく、映画制作のために集まった人たちが動いている姿、映画を作っている過程を見ることが監督やっててよかったなと思う最高の瞬間です
現場でのチームワークを作り上げるのも、結局は相手のことを思いやる気持ちなんだと思います
人の生き方に、何が正しい、何が間違っているという線引きはない
出会ってきた人たちは皆大切な人です。好きな人が大切なのはもちろんですが、絶対許せないと思うような嫌いな人も、嫌いな人がいるから好きだと思える人もいる。そういう構造になっている気がします。
“負”のエネルギーも大切だと思うんです。マイナス思考はよくないとされますが、それもその人の持つエネルギーだと思うのですとことん落ちたらあとは這い上がるしかない。
苦しいのは自分だけだと思わない、負けない。これが僕から読者の方々に送るエールです。
見どころって言葉がおれは大嫌いです!見どころはすべてです。
人からもてはやされるほど芸能界から消 えるのも早いのでは
何かを伝えるなんていうのはおこがましいと思うし、 物事を決めつけるのは苦手。
役を選ぶことはしないですね。オファーがきたら、引き受けます。いつも不安がありますよ。もう終わりだろう、と思いながら続いています
最後の結末まで分かって芝居をするのが苦手なんです。分からないまま、そこにいるのが好きですね
偉くなっちゃうのは嫌いですね。『どうせ俺なんか!』という思考を大切にしています。そういう取り残された感から生まれるエネルギーというのがあるんですよ。同じ思考を持っている人を探しているところがあります。そういう人と一緒に作ると面白いんですよ