少しでも「面白いな」と思ったら、それを表情や態度でちょこっと話し手に伝えてみてください。聞き手のそういう反応だけで、話の内容はずいぶん違ってくると思います。
話を聞く。親身になって話を聞く。それは、自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」ことなのです。
高齢者のゆっくりした話し方を聞いていると、最後まで我慢できず、つい先回りしたくなります。でも、待っていられないのは一方的にこちらの都合
93歳になって、頭だけはしっかりしていて、いまだに私は父から「おいっ」って電話がかかってくると「はいっ」って、何怒られるんだろうって思って。なんで60過ぎてこんなに父にビクビクしなきゃいけないんだろうって思いますよね。
今、お相手は、ゆっくりと考えているのだ。そのペースを崩すより、静かに控えて、新たな言葉が出てくるのを待とう。その結果、思いもがけない貴重な言葉を得たことは、今までにもたくさんありました
何をやっても喜んでいる。いつも楽しんでみる。
若い人は実感ないでしょうけど、体の変化っておもしろいなぁと思うんです。たとえば、毛の問題があるでしょう?「神様はまんべんなく、白髪を作りたもうたな」と
私も、「私はインタビュアーなんだ」と言い聞かせて自分の肝に銘じないと、油断するとすぐしゃべっちゃう。いつも我慢しているんです。
危険オーラを出しつつも、でも、寄り添っていたいと思える男の人って素敵だなと思うんです
「あなたの話をしっかり聞いていますよ」という態度で臨み、きちんと誠意を示すことが、まずはインタビューの基本だと思います。
「あれ?」と思ったことを率直に相手にぶつけると、それだけ相手の仕事に注視していることが伝わって、思わぬ話の広がりにつながることはままあります
自分と同じであることを「正しい」とか「当然だ」と過度に思い込まないようにさえすれば、「私」とどう違うのか、どのくらい近いのか遠いのか。そのスケールをもとに質問を広げていくことは、有効な手立ての一つとなり得ます。
そうなんだ、トークは、会話は生ものなんだ
愛想良く近づいていけば、誰だって自分に好意的になってくれると思うのは間違った信仰であり、同時に驕りでもあるということを学びました。
人様に「お話を伺う」という気持があるとき、あるいは「苦言を呈される」という場面では、少なくとも相手より低い位置に自分を置くことが大事なのではないでしょうか
高齢者に限らず、人にはそれぞれに話すテンポというものがあります。
そうか。人の話を聞くときは、具体性というものが大事なんだ
いずれにしても相づちや、相づちほどの短い言葉を挟むことにより、相手の話をさらに円滑に進めることは可能です。
インタビュー中にメモが目の前にあると、どうしてもそちらに気持が引きずられてしまいます。
いくつで結婚しなきゃいけないとか、いくつでこの仕事達成しなきゃいけないとか、いくつで転職しちゃいけないとかいうような、縛りっていうのは別にないんじゃない?っていうようなことを言われた時に、何かすごく解放された気がして。