今回は人気作品である「サマーウォーズ」の感動シーンの名言集とその解説を紹介していきます。有名な名言を中心に、作品を読んでみたくなるような、また読み直したくなるような名言をまとめています。みなさんが大好きな作品・キャラクターの名言シーンには、どのようなものがあるのでしょうか?
サマーウォーズの感動シーンの名言集10選とその解説
よろしくおねがいしまーす!
小磯健二 (映画サマー ウォーズ)
このセリフは、映画のクライマックスで、主人公の小磯健二が言ったセリフ。
小惑星探査機が彼らのいる陣内家に落下することが分かり、被害を抑えようと健二はシステムに介入。
落下地点をずらそうとしましたが人工知能に妨害されてしまいます。
敵が仕掛けたパスワードを暗算で解き、鼻血を出しながら振り絞る声で叫びました。
作戦がうまくいくように天に祈る気持ちが感じ取れます。
また、健二はヒロインの曾祖母・栄が亡くなる前の夜、彼女のことを託されていました。
その時は前向きな返事ができず、祖母は亡くなってしまいます。
絶体絶命のピンチの中、彼女を、彼女の親戚すべてを守る覚悟を天国の祖母に伝えたセリフと言ってもいいでしょう。
あんたになら出来る
陣内栄 (映画サマー ウォーズ)
リアルと直結したネットワーク仮想空間内で人工知能が暴走したことで、日本中が混乱する中、ヒロインの曾祖母の栄が電話で親族や知人に向けて発した台詞です。
危機的状況下で冷静に、相手を強く励ます姿が胸を打つシーンとなっています。
人と人とのつながりを大切にし、相手を強く信じることができる栄おばあちゃん。
力強く温かい声で、自信を持たせてくれるあたたかいセリフです。
困難で挫けそうなとき、絶望的な状況でも、前を向く力を貰えます。
大事なのは、昔のように人と人とが声を掛け合って、コミュニケーションを取ること。
陣内栄 (映画サマー ウォーズ)
人工知能のハッキングにより日本中の交通網やインフラが麻痺する中、栄おばあちゃんが知り合いに電話した時のセリフです。
おばあちゃんは元教師で、教え子の中には行政や警察など関係者が多くいます。
LINEやSNS、メールのない時代にたくさんの人と繋がることができたおばあちゃん。
それは彼女の人柄や人と積極的に関わってきたからこそなし得たことでしょう。
SNSやLINEが普及し便利になっても困った時に手をさしのべる、声をかけることが大切だということに気づかされます。
こういうのは、勝ちそうだから戦うとか負けそうだから戦わないとかじゃないんだよ。
負け戦だって戦うんだ、うちはな。それも毎回。
陣内万作 (映画サマー ウォーズ)
祖母の弔い合戦をしようと立ち上がる場面で陣内万作が言うセリフです。
万作は、栄の三男で内科医をしており栄の体調を携帯電話で管理していました。
ハッキングAIによる混乱で母の病気に気づけず、助けられなかったことを彼は悔やんでいるのでしょう。
陣内家は、武田家の家臣の家系。
さらに医者や警察官など人を助ける仕事に就いています。
守れなかった祖母のためにも、困っている人のためにも、世界の混乱をなんとかしたいという気持ちが感じ取れます。
たとえ負けそうな戦いでも決して退かない強い意志がこもったセリフです。
困難に心が押しつぶされそうな時でも、前を向く力を貰えます。
諦めなさんな。諦めないことが肝心だよ。
陣内栄 (映画サマー ウォーズ)
こちらも栄おばあちゃんが、政府関係者の知り合いや人を助ける仕事に就いている知り合いに電話した時のセリフです。
これまで貰ったたくさんの手紙を頼りに一軒一軒電話をかけ、未曾有の危機に戸惑う関係者達に力強く、温かい声で励ましています。
また、この言葉は夏希や健二にも影響を与えました。
絶望的な状況にあっても、暴走するラブマシーンを止めるまで決して諦めなかった2人の心に刻み込まれた名台詞です。
家族同士で手を離さぬように、人生に負けないように、もし、辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず、家族みんな揃って、ご飯を食べること。
陣内栄 (映画サマー ウォーズ)
亡くなった夏希の曾祖母、栄おばあちゃんの遺言です。
この遺言は、夏希が叔父の侘助に祖母が亡くなったことを話した場面から語られます。
侘助は栄の夫の妾で、栄とは血が繋がっていません。
しかし、栄は幼い侘助を家族の一員として温かく歓迎しました。
このセリフには、辛いときも苦しいときも家族全員が手を取り合い、一緒に乗り越えていこうという想いが込められているのでしょう。
この遺言をきっかけに陣内家の人達は侘助を迎え、共に世界を巻き込んだ人工知能ラブマシーンとの戦いに挑みます。
家族がひとつになる感動的なシーンに欠かせない名台詞です。
止めて…涙。ここ、握って止めて
篠原夏希 (映画サマー ウォーズ)
栄おばあちゃんが亡くなり、涙がこみ上げてきた夏希のセリフです。
今まで決して自分の弱いところを見せなかった夏希が初めて涙を流しました。
遠くを見ながら静かに涙を流す夏希。
そんな彼女を見て、隣に座っていた健二は勇気を出して彼女の手を握ります。
彼の優しさに触れた夏希は、夏希は声を上げて泣きました。
彼女の気持ちを精一杯受け止めようとする健二と、彼の誠意に心を許し涙を流す夏希。
2人の気持ちに心が洗われ、夏希に感情移入して涙が流れてくる感動シーンとなっています。
しゃんとしろ!俺たちがついてる!
陣内翔太 (映画サマー ウォーズ)
小惑星探査機が陣内家に向かって落下している最中、落下地点を変更しようとシステムに入ろうとする健二。
しかしハッキングAIのラブマシーンは、瞬時にパスワードを書き換えてしまいます。
挫けそうになった健二の背中を押してくれたのが、ヒロインである夏希の叔父・翔太でした。
挫けそうな時に支えてくれる人がいることの大切さを実感できるセリフです。
また、このセリフから感動的なBGMが流れ、有名な「よろしくおねがいしまぁぁぁす」の場面に繋がります。
一番の熱くなるシーンを盛り上げていった最初のセリフと言ってもいいでしょう。
あきらめたら、解けない。答えは出ないままです。
小磯健二 (映画サマー ウォーズ)
キングカズマがハッキングAIとのバトルに破れ、彼のアカウントまで奪われる絶望的な状況で、健二が発したセリフです。
彼だけは決して絶望せず、何か他に方法があると思っていました。
そこに夏希の叔父の翔太が「数学とは違うんだぞ」と彼の意見を否定します。
しかし、健二はこの困難は数学と同じで、諦めて何もしなければ解決できないと説得するのです。
諦めることは簡単ですが、それでは何も得るものはないでしょう。
諦めていては成長できませんし、挫折しない人間などいません。
諦めずに挑戦することで突破口が見えると教えてくれた名台詞です。
いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから
陣内栄 (映画サマー ウォーズ)
こちらも前に述べた栄おばあちゃんの遺言です。
栄おばあちゃんは、夫の妾である侘助を家族の一員として大切に思っていました。
しかし侘助は栄のお金を使って単身アメリカに行ってしまい、その行為を許していませんでした。
それでも栄おばあちゃんは帰郷した侘助に「ちゃんとご飯を食べているかい」と尋ねます。
栄おばあちゃんが侘助にご飯のことをまず聞いたのは、家族の輪に入れず1人でいた侘助を案じていたからなのでしょう。
同じ釜のご飯を一緒に食べ、寄り添うのが家族だと思う栄おばあちゃん。
その想いを知り、陣内家の人々は侘助を迎えます。
このセリフは、家族をひとつにした名台詞なのです。
まとめ
今回は「サマーウォーズ」の感動シーンの名言集とその解説をご紹介しました。
お気に入りの名言や名セリフは見る人によって変わります。
「サマーウォーズ」には、今回ご紹介していないセリフの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言・名セリフを見つけてみてください。