引用元:江戸ガイド
今回は有名な「杉田 玄白」の名言をまとめてみました。聞いたことのある名言から、こんな名言あったの?といったものまで数多く紹介します!誰もが知っている偉人「杉田 玄白」の名言・名セリフには、どんなものがあるのでしょうか?
杉田 玄白とは
杉田 玄白(すぎた げんぱく、享保18年9月13日(1733年10月20日) – 文化14年4月17日(1817年6月1日))は、江戸時代の蘭学医。若狭国小浜藩医。私塾天真楼を主催した。父は杉田甫仙、母は八尾氏の娘である。杉田氏は近江源氏であるう佐々木氏の支族である真野氏の家系。後北条氏に仕えた真野信安のときに間宮姓に改め、子の長安の代に復姓。医家としては、玄白で3代目にあたる。
杉田 玄白の名言集
医事は自然に如かず
誠に艫舵(ろかじ)なき船の大海に乗り出せし如く、茫洋として寄るべきかたなく、ただあきれにあきれて居たるまでなり
百たらず八十路に余る五とせの いつも替わらぬ春に逢いにけり
昨日の非は悔恨すべからず。(昨日の失敗は後悔しない)
太平の世に、無事天真を保つ、復是れ烟霞改まり、閑かに80の春を迎う
明日の是は慮念すべからず。(明日のことは心配しない)
近頃、世間では蘭学が流行っている。志ある人は熱心に勉強し無学な人でさえ蘭学は凄いものだと感心している。しかし、その始まりを振り返えると、友人ニ、三人とふと思い立ちやりだしたことで五十年も前のことだ
飲と食とは度を過ごすべからず。(飲むのも食べるのも度を過ぎない)
平賀源内という浪人者は、本職は本草(ほんぞう)家であるが、生まれつき物の理を悟ることが早く、才人で時代の風を読むことに長けた人物である
正物に非(あら)ざれば、いやしくも食すべからず。(変わった食べものは食べない)
蘭学は今や全国に広まり、蘭書を翻訳したものが毎年出版される様を見ると、私は喜びもし、驚きもしている
事なき時は薬を服すべからず。(何でもないのにむやみに薬を飲まない)
ああ非常の人、非常の事を好み、行(おこない)もこれ非常、何ぞ非常に死するや
壮実を頼んで房をすごすべからず。(元気だからといって無理をしない)
頑固な仙人のような私がこの世を去ったと怪しまないでほしい。元気な仙人になって戻って来たのだから
動作を勧めて、安を好むべからず。(楽をせず適当に運動を)
一滴の油、これを広き池水のうちに点ずれば、散じて満池に及ぶとや。(一滴の油でも、池に点じてみなさい。やがて池全体に広がってゆくから)
病気の見立ては正しいが治療法が大げさすぎるので、自分の経験によると、手当てはそこまですることはないでしょう。
櫓も舵もない船で大海原に出たような気分だ・・・
(「蘭学事始」で源内について)和蘭実測究理(オランダじっそくきゅうり)のことどもは驚きいりし事ばかりなり