思慮周密、その歳は当世無比
(吉田松陰への最初の手紙)鎌倉期に元の使者が何度か来た。礼節なき使者を切り捨てたという。弘安の役で元の大軍が、我が国を攻め込んできたが、我が国の大勝利で元の生還者は僅かだった。洋夷の使者(ハリス)の傲岸な通商要求も、殺害して日本男児の心意気を見せれば、安楽にふける堕落した武士たち(日本人)も、決死の覚悟で奮い立つに違いないと思うがどうだろうか、心もとない次第だ。
晋作は遂に吾が及ぶ所に非ざるなり
一ふで参らせ候。寒さつよう候へども、いよいよおん障なふおん暮めでたくぞんじ参らせ候。まいまい文まいる。此よりは何かいそがしく打絶申候。みなみなさま御無事くらし遊ばし、めで度御事に御座候。
まことに歌にもならぬつまらぬ事ながら
…先日は歌三首御おくり、なにより悦申候事に候。此のちも何とぞおんおくりなさるべく候。拙者も返歌なりともおくり度ぞんじ参らせ候…
初春となりましたが、まだ寒さは強い折。杉家の皆様やご親戚にもお変わり無く、暮しになっているとの事でなによりです。同封の別紙は水戸のご隠居様が、御生存中に作られた手毬歌という事で、薩摩屋敷で写してきたものですので、皆々様へ見せて下さい。中井や生雲へも便りすることがあれば、写してって下さい。
あき深しみやまの峠(たお)の楓葉のすぎていゆきしこの君あはれ
高杉晋作殿が此度上京することになり、真に喜ばしく思っています。松洞方へは時々香典を送って下さい。松洞の事は思ば思うほど残念で堪えられぬ程です。いつも大谷家にお出かけ頂いていますが、先日は法事があったということですが、現在はどういう状況かわかっておりません。冬物や絹物はもはや大谷家に無いかもしれませんが、無ければご心配には及びません。
月清くあきかぜさむし草まくらたびねもさめつあきかぜさむし
まとめ
今回は「久坂 玄瑞」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「久坂 玄瑞」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。