勝てるか勝てないか、やってみなければわからないよ。おらァもう、勝敗は考えない。ただ命のある限り戦う。どうやらおれのおもしろい生涯が、やっと幕をあけたようだ
俺たちとともに戦え
未来だけは、いやにはっきりとした姿で、私の眼の前にある
”どうなる”とは漢の思案ではない。婦女子のいうことだ漢は、”どうする”ということ以外に思案はないぞ。
じゃあお前は何をしにこんな遠くまで来たんだ。臆病者め
さしむかふ こころは清き 水かがみ
すこぶる勝気、性これまた怜悧
うるさい、俺の病床に障る。もう聞きたくない。出て行け
春の草 五色までは 覚えけり
諸君は渋沢様の言葉を何と聞いたのだ。これは恥を知る武士として、もっともなご配慮ではないか。私は渋沢様の申される通りにすべきと存ずる。渋沢様、貴殿のお覚悟のほど、しかと承り申した。我ら、貴殿の御用のさまたげとなることは一切いたしませぬゆえ、ご安心ください。ただ、大沢の宿までの同道はお許し願いたい。もし、大沢やその一味が貴殿に危害を加えるようなことがあれば、我ら即座に助勢をいたします
断るとあらば、今この場で討ち果たす
梅の花 壱輪咲いても 梅は梅
(江戸に)帰るのは、いつになるかはわかりません。しかし帰らないことこそ、大慶(喜ばしいこと)なのだと思って下さい
あいつらも弾のなかにいる
故郷に向かって 進む 五月雲
しれば迷ひしなければ迷はぬ恋の道
この敵の配置は、たったいま現在のものです。もう一刻たてばどう変化するかわかりません。喧嘩の前には忘れますよ
よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東(あずま)の君やまもらむ
春雨や 客をかえして 客に行き
公用に 出て行く道や 春の月