(和洋折衷の調和した例を一つと言われ)ライスカレーに福神漬。
ぼくの独断によると、もしも日本の映画界が健康であるなら、その作品全体に対する時代映画のパーセンテイジは二十あるいは三十パーセントまででたくさんである。それ以上は多すぎる。
我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかしいままで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
映画は、映画以外のいかなる芸術にも似ていない。それはただ我々の住む世界に似ているだけである。
映画をよくするためにはシナリオをよくすることが最も早道であり、シナリオをよくするためには作家の質を引き上げることが必要であり、作家の質を引き上げるためには、何よりも作家の独創性を問題にしなければならぬ。
才能の乏しい、平凡な俳優が単に偶然の成行きから首相の何倍もの報酬を得ている点に問題があるのである。
つめたさや我が墓に降る雨の音
純文芸映画というと一見いかにも純粋な感じを受けるが、実はこれは錯覚なのであつて、頭に文芸などという字のくつつく映画は映画としては不純なのである。
批評家自身はあくまでも偏見を殺し、公正を期することだけを考えていればよいので、そのようにしていても、偏見や個人差というものは水の漏るように必ず出てくるものである。
人間は結局一人々々のものだ。ある人間の力が、確実に他の人間に向かつて働き得るのは、物資の援助を与える場合くらいのものだ。
まとめ
今回は「伊丹万作」の名言・名セリフ集をご紹介しました。
お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。
「伊丹万作」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。
ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。