彼こそ今後も掘り下げていきたいキャラクターだ。そのためには、自分のなかにゴーストライダーがいなければいけないと思っているけど、僕にはそのライトスタッフが備わっている――自分の善良な部分に耳を傾けられると思っているし、人間の良い面を信じているんだ
インディペンデント映画では、より自由な試みができるし、現場も流動的だ
<美しい作品の中の唯一の汚点>とまで言われたよ
僕はゴーストライダーが自分のベストのキャラだと思っているし、彼以外のアメコミ・ヒーローを演じるつもりはない。
その映画で僕が演じたのは実在の人物で、役作りのためにその人物に取材したんだが、質問したら最後、話が止まらないような、ちょっとマニアックな男なんだよ。その瞬間“この役は根気のいる、すごく大変な役だ”って感じたね。
ポール(監督)と僕が共作した『ラスト・リベンジ』は、不幸な終わり方をしたんだ。僕の役はすごく良い役だったし、脚本も東洋と西洋が出会うような内容で、素晴らしかった。ところがポールは完成させる機会を失った。最終的には他の誰かが編集して公開したんだ。だからポールが自分の映画だと言えるような内容ではなかったんだ。ズタズタな終わり方をしたんだよ。
ポールはおかしい映画だと僕に説明したが、僕は脚本を読んでみておかしさが伝わってこなかった。ということは、映画には何か隠された意図があるんじゃないか、と想像したんだよ。トリックがあって、それをマジシャンが袖からウサギを出すように、明かしてくれるのではないかと期待したんだよ
撮影中はシーン全体に意識を集中させなければならない。台詞のコトバに気を取られているようでは、そのコトバの根底にある思いや思考から意識が逸れてしまう。
たまたまイアン・ホルムと居合わせてね。彼も『ロード・オブ・ウォー』に出ていたんだ。南アフリカで、2人のアメリカ人俳優が、ナイトの称号を授かったイギリス人と一緒にいる。僕は自分を良く見せようと思って、儀礼に倣おうとしたんだ
昨日もアメリカからフランスへ来る飛行機の中で『Titan』(進撃の巨人)という邦画を見たんだ。アニメだけど、すごくワイルドで、見ていてトリップしちゃったよ
(日本のファンに対し)長年サポートしてくれて本当にありがとう。日本のみなさんが大好きだし、また日本に行きたいと思っているよ。日本は美しい国だと思うし、多くの名作を生み出している国だ。いつか日本で映画を撮りたいよ。
まず、台詞の覚え込みを2ヵ月前から始めることだね。台詞を身体に叩き込んでおけば、現場で余計なことを考えずに済むから。
あなたは金持ちになりたいから、有名になりたいから、世界を少し変えたいから、何かを目指すのでしょうか?みんな立派な理由です。しかし、おそらく一番大切なのは、他のことをするなんて考えられないという気持ちです。それがなければ生きていけない、頭が変になるか、あるいは、人生に意味がなくなるという想いです。
(ニコラス・ケイジ・ムービーでお気に入りはありますか?との質問に)ありません。すべて僕の子供のようなもの。もし一作を選んだら、他が妬いちゃうでしょう
(子供のころいじめを受けたとき、従兄になりきり)今度ニコラスに手を出したらシメるぞ!
ビジョンを持った情熱的な若手監督なら私を違う風に料理してくれたり、再発見してくれたりするのではないかと期待したんだ。
それで『サー・イアン、お目にかかれて光栄です。映画でご一緒できるなんて。何かお飲み物でもいかがですか、サー?』と言ったら、イアン・ホルムから『サーの乱用は止めたまえ』って叱られたよ
台詞が体に入っていれば、必要あればアドリブしたり、脚本から逸れたりすることもできる。
僕はそこまで器用じゃないから、やたら明るく振舞って場を盛り上げ、すぐさま気持ちを切り替えて芝居に入るということができない。台詞の少ない日なら余裕はあるけれどね。
何故って、ゴーストライダーは僕のアメコミの原点、アメコミを好きになったのもゴーストライダーに出会ったからだし、彼はコミックおたくじゃなきゃ知らないキャラで、僕がみんなに紹介するチャンスをもらえたという感じだ。名誉なことだし、すごく嬉しいよ