動じることのない智慧は全てに値する。
知性を伴わぬ名声と富は、危険なる持物なり。
幸福と不幸とは、ともに心にあり。
多くの者達は博識であっても分別を持たない。博識ではなく分別を多く持つことに努めねばならない。
節制は楽しみを増し、快楽をいっそう大にす。
幸せは財産の中にあるのでばない。金の中でもない。幸せは精神の中にある。
教育は幸運なる人々には飾りとなり、不運なる人々には避難所となる。
下らぬ連中が非難しても、優れた人は意に介さない。
多くの愚者を友とするより一人の知者を友とするべきである。
賢者には大地は至る所に開かれている。善良なる魂の祖国は全世界なり。
快と不快こそ、有益なものと無益なものを分ける境界線である
法は、仮に人が別の人を虐待しないなら、各人が自分の自由に従って生きることを妨げることはないであろう。
何もかも知ろうとして苦労はするな。さもないと、何ひとつ覚えられない。
魅力ある老人とは甘美に誘い、また重々しく語ることのできる人である。
万物は原子の結合と分離によって生成・変化・消滅する
言葉は実行の影法師である。
真実には、我々は何も知らない。というのも、真理は奥底にあるから。
敵に勝つ者のみが勇敢なるにあらず、自己の快楽に克つ者もまた然り。
身体の美は、もし知性がその根底になければ、動物的なものに過ぎず。
胃袋に快楽を求める人々、それも食べること、飲むこと、性愛行為に度を越えてふける人々の誰にとっても、快楽は短く、彼らが食べたり飲んだりしている間限りのわずかな時間しか続かないのに、他方で苦痛は多いことになる。というのも、この欲求は、常に同一のものを求める欲求であり、一度望みのものを手に入れたら、快楽はすぐさま過ぎ去ってしまうからだ。そして彼らには束の間の喜びの他には、善いものは全く存在せず、再び同一のものを求めることになるのだ。