人は順風満帆に進むのが一番ですよ。でも苦しんだ人の方が人間味や深みがあるじゃないですか
若い世代は、やはり私には見えていない物が見えている世代なのです。世代、世代で見えるものが違うのです。ですから、自分が見えていないものを提案されたときに、頭ごなしに否定しないことが重要だと思っています。
講演や本の場合、すでに知っていることや知る必要のないことまで含むため時間的なロスが大きいが、専門家に直接聞く方法は、その点でロスが少ない。そして一流の専門家は1年をかけて説明できないほど、深い知見を持っている
要職に就くということはその責任からして大変なことです。男性も物凄い競争を経て、苦労して、やっと要職に就けるのですから、女性も上にいくからには、その苦労を、激務を、ちゃんと経験してほしいと思います。
ごく小さいことでいいから、何か成果を出すことを心がけてください。その成功体験を積み重ねていくと、それが手応えとなって仕事が面白くなり、自信につながる。いつの間にか、仕事に夢中になっているはず。
リーダーの条件は2つ。ひとつは戦略の方向性を最終的に決断する力。ここを目指すという目指し所を定める決断力です。もうひとつは、チームをまとめてそこに向かう力を最大化する。
(マッキンゼー時代)人の会社に横から口を出しているうちに、自分で事業をやりたくなってしまいました
戦略が間違っていても、良い志の高い能力のメンバーであれば、リカバリーできる。私はヤフオクの後を追いかけるということを間違えて長くやりすぎましたが、トップが間違えてもリカバリーがいくらでも効くというのは、まさにチームがいいからなんです。
一つは世の中に付加価値を提供できるかどうか。次に勝てるかどうか。最後はその事業をやりたくて仕方がないと目を輝かせている人がいるかどうか。
私は何ごとも根本から理解しなければ気が済まない性分だ。私は信頼できる研究者は専門家とインタラクティブに議論するようにしている。
「質のいい非常識さ」を持つことが重要です。非常識といっても、常識を無視するという意味ではありません。むしろ、現在の仕事について考える際、いま当たり前と皆が考えている「常識」を謙虚に理解する姿勢が、「質のいい非常識」の源泉となります。
失敗には2つあるというのが私の考えです。つまり、歴史的な大きな視座で見て、そこから学んで次の発展の礎となる失敗と、学ぶことをせず滅びてしまう失敗。
「経営にはこれが一番大切だ」といった教科書っぽいものはありませんでした。ただ振り返ってみるとそのとき・そのときの目標に向かってできることはとにかく全部やる――というスタンスでした。初めてサービスが出たとき、みんなの喜び方が純粋でした。そういう純粋なみんなと目標を共有して、全力で頑張ることを楽しめるチームにしたいなと思っていました
「どうやって気持ちを強く持ち続けたのか」という質問を受けることが多いのですが、正直そんなことを言っていられる立場ではなかったです。とにかく責任を全うしなければという意識以外には何もなく、事業一つひとつに個人的な思い入れがあるとかないとかに関係なく、全力を尽くしてきました。
どんなサービスもどんな事業も、頑張るエネルギーの源は、やっぱりいつもユーザーです。
「自分の評価」や「周囲の評価」を気にしているのなら、仕事はうまく回らない。
ビジネスは正解のない世界です。受験勉強のように唯一絶対の正解なんてありません。正解を自分たちで創っていくのがビジネスです
人も運も暗より明へ、寒より暖へ集まる。世の中には優秀な人はたくさんいるけれど、大きな「うねり」を作り出せる人は、優秀なだけでなく、人柄に大きさやおかしみがあるのではないでしょうか。
伝統的な日本の幸せのイメージだけでは危ないし、その通りに生きていたら、自分や自分の愛する人を守れない時代になっている。でも、それをポジティブに考えて、過去に囚われず、人生の選択をして欲しい。
ビジネスシーンでは様々な壁が出現しますが、そこでめげないで、やり抜くという意志が必要です。それを支えるのが、「仕事に夢中になれる力」。