我々が目指したのは、「どこにもない商品をつくる」ということでした。そのために、「金の食パン」では、大量生産にもかかわらず、手でこねるという手間のかかる常識はずれの工程まで取り入れました
過去の経験から反対されることは、多分に未来の可能性を秘めているので、実現できたときには、ほかにない新しい価値を生み出せる。だから、成功も大きくなる
顧客に本当に満足してもらおうと思ったら、競争相手に勝つのでなく、既存の常識を打ち破らなければならない。なぜなら、真の競争相手は同業他社ではなく、絶えず変化する顧客ニーズだからです。
質のともなわない見かけの合理化は合理化ではない
商品選択に疲れているお客様の選択の納得性を感じてもらう基本的な原則は、『二匹目のドジョウ狙い』の発想から抜け出し、予定調和を崩し、新しい価値を提供することです
私が日々、売上げデータなどをこまめにチェックするのは、数字の向こうに顧客の心理を読む目的もあります
私自身、自分にいい聞かせているのは、過去の経験抜きでものを考えろということ
変化はリスクを伴いますが、今の時代、変化しないほうがリスクが高い。
表の数字の裏を読むと、すべての条件が逆転する。必要なのは「本当にそうか」と疑う力です
私はものを考える時に、そんなに先を見通せるわけじゃないですけど、5年~10年先を見て、そして、常にお客さんの立場で、いま何をすべきかという考え方で決断してきました
みんなが賛成することは、誰もが同じことを始めるため、過当競争に陥り、順に脱落する
一歩踏み込んで挑戦していくとき、必要なのは目標です。とくに難しいのは数値目標です。その数値は自分たちにとってどんな意味を持つのか。意味の不明確な数値目標は、目標そのものが一人歩きを始める恐れがあるからです。
流れに乗って、変化を先取りしていくことが重要だ
経験の多さがモノを言った時代には「思いつきで仕事をするな」と言われたが、今や、仮説に基づいた「思いつき」のほうがむしろ重要な時代になっていることを忘れるべきではない
成功確率を高めるうえで重要なのは、妥協はしないという「緊張感」が組織の中で共有され、浸透していることです。
人は挑戦しない限り、成功はあり得ない
その業界の経験年数が長いと、風土を変えるのは難しい。バレーボールの選手にサッカーや野球のような別の球技をやらせるようなものだからだ
「競争相手に負けない商品をつくる」は顧客にとって何の意味もない。
セブンイレブンのあらゆる活動は顧客のロイヤリティを高めるためにある。高い収益はその結果にすぎない
人間は自分が思いつかないことには反対します。一方、私は人が思いつかないことには、それだけ価値があると考える。実行すれば、差別化が生まれ、結果として成功に至ります。