中共、中共と草木もなびくが、自分はそうは思わない(と言い中華民国との関係継続を訴えた)
(成田デモ事件への報道に関連して)何としても朝日征伐にかからねばなるまい
私の政治モットーは人間尊重にございます。
私はやはり大衆性を持ちたい、こういう意味でかようなことは申しましたが、しかし場所だけは選んでください、お願いします
申すまでもなく,日本にとつて米国との関係は,他のいかなる国との関係にもまして重要であります。
そもそも,戦争の結果発生した領土の状態を,平和裡の話し合いによつて双方が満足する形で変更したということは,世界史上たぐいまれなことであります。
しかしながら,わが国の領土たる沖繩と,そこに住む百万の日本人が戦後引き続き米国の施政権下に置かれるという事実は,日本国民の心の中に割り切れないものを残し,いわば敗戦の象徴として意識され,それがしこりとなつて,日米関係に微妙な影響を及ぼしておりました。
日米両国は沖繩返還問題をかように解決したことによつて,時代の進展に応じた国際問題処理の新しい方式を示し,およそ国交関係なるものに,友好と信頼を基礎とした新しい秩序と,真の平和のあり方とを開拓したといえるのではないでしようか。
今や人種,歴史などを著しく異にする太平洋の2大国が,同盟関係よりもつと高い次元に立つて,世界の新しい秩序の創造に協力してゆくという世界史的な大実験に手をつけようとしているといえるのであります。
つねに幅のある話し合いが可能な状態を維持して行くことが望ましいのであります。
日米両国お互いがそれぞれの国情と国民性を認め合い,直接の利害は必ずしも同一ではなくても,お互いの立場を尊重することによつて,きわめて実のある協力体制が十分実現しうると確信するものであります。
さて,このような広範な協力関係を作り上げるためには,いかなる心構えが必要でありましようか。もつとも必要なことは,両国の国民の間の理解の促進と信頼感の育成であります。
より大切なことは,相手国の立場をつねに理解し,互恵互譲の精神により部分的な摩擦が,政治的な大きいつながりを傷つけることのないよう国際的ルールの枠内で配慮することであると考えます。
このような展望に立つて太平洋をはさむ二大雄邦たる日米両国が協力する時代,これがわたくしのいう太平洋新時代なのであります。
わたくしはインドシナ半島に1日も早く平和が取り戻され,この地域の諸国民が再び安定と繁栄をめざして働きうるようになることを,祈るとともに,日本としていかにしてこれに協力すべきか,その役割りを真剣に探求している次第であります。
自由を守り,平和に徹し,国際協力を推進するというわが国外交の基本方針こそ,国際主義の真髄であります。
開発途上国に対する協力についても,国際主義の立場から,相手国の立場と希望に応じ,その自立と真の発展に役だつよう,積極的に援助を進めてまいりたいと存じます
わたくしは日本が国際社会で生きる道は,国際主義に徹するほかはないと考えます。
戦後の日本経済の繁栄と発展は,世界貿易が拡大と自由化を続けたという恵まれた環境の中で達成されたのであります。
沖縄100万の同胞は,戦中,戦後を通じて大きな犠牲を払つてこられました。われわれは沖縄同胞の苦悩を忘れてはならないものであります。