引用元:不登校新聞
今回は有名な「吉本 隆明」の名言をまとめてみました。聞いたことのある名言から、こんな名言あったの?といったものまで数多く紹介します!誰もが知っている偉人「吉本 隆明」の名言・名セリフには、どんなものがあるのでしょうか?
吉本 隆明とは
吉本 隆明(よしもと たかあき、1924年〈大正13年〉11月25日 - 2012年〈平成24年〉3月16日)は、日本の詩人、評論家。「隆明」を音読みして「りゅうめい」と読まれることも多い。漫画家のハルノ宵子は長女。作家の吉本ばななは次女。
米沢高等工業学校(現在の山形大学工学部)卒業。東京工業大学電気化学科卒業。学位は学士。
文学からサブカルチャー、政治、社会、宗教(親鸞や新約聖書)など広範な領域を対象に評論・思想活動を行い、多数の著作がある。
参考:Wikipedia
吉本 隆明の名言集
詩は書くことがいっぱいあるから書くんじゃない。書くこと、感じることなんにもないからこそ書くんだ。
サルトルのように「戦争」をえらぼうとおもわないしまた「平和」をえらぼうともおもわない。ただ「未知」をえらぶだけだ。
ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる ぼくの肉体はほとんど過酷に耐えられる ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる もたれあうことをきらった反抗がたおれる
おそらく、近代日本の社会にあって、もっともおそろしい思想的な力となっているのは、社会的な関係や、社会の構造物がそのまま、自然物のような強固な秩序として認識されるということであろう。
市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした無数の人物は、千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったく同じである。
本当に偉い人は、千年、百年単位の人ではなく、もっと向こう側に無名の領域があって、そこへ行けた人が本当に偉いのだ。
本当の弱みをにぎったとおもったときが、じつはいちばん隙ができる機会で、危ないときである。
左翼とは何かを探しつつあるものだけが左翼なのだ。
いいことを照れもせずにいう奴は、みんな疑ったほうがいいぞ
原子力発電の安全性の問題はまず何よりも技術の問題であり、技術の問題を解決するのはまず何よりも「技術的」にその問題点を乗り越える技術の問題なのだ、というのが原発問題を太く貫く第一義の大道なのだ。
この社会に生きることのどこにいいところがあるのか、と言われたら、どこにもないよと言うより仕方がない。
近代主義経済学とは違った等価交換のあり方を21世紀には模索しなければいけない。
資本主義の制度に欠陥があるってことはですね、多分、百年ぐらい前にはもうわかっていたんだと思っています。
もともと経済学や経済論は、支配者のために書かれたもの。ときには支配者にとって都合のよいウソが書かれていることもある。学者のように、たとえ支配者でない人が書いたものであったとしても、それは指導者としての目線で書かれているものがほとんど。しかしそれを読んでいる一般大衆は、その目線の違いに気づかず、「経済とはこういうものだ」とどこかで騙されてしまうのです。
今さら核を一発二発持ったところで世界は変わらないです。
先進国の本当の課題は、近代以降命脈を保ってきた民族主義を、いつどうやって死なせたらいいのか、ということだ。
日本の天皇制というのは、アジアの極東地区の辺境国家に見られる「生き神様信仰」の一つなんです。「生き神様信仰」は、チベット、ネパール、東南アジア、オセアニアなどにも見られます。
天皇制とは『生き神様信仰』である。絶対視する必要がない。
国家というのは宗教の最後の形です。
日本の民衆が、「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。