西暦1900年代の偉人

【宮沢賢治】『注文の多い料理店』の著者の名言集

新たな時代は世界が一の意識になり生物と成る方向にある

宇宙は絶えずわれらによって変化する 誰が誰よりどうだとか 誰の仕事がどうしたとか そんなことを言つてゐるひまがあるか

諸君よ 紺いろの地平線が膨らみ高まるときに 諸君はその中に没することを欲するか

じつに諸君はその地平線に於る あらゆる形の山岳でなければならぬ

わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い証明です(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよにせはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です

血がでてゐるにかかはらずこんなにのんきで苦しくないのは魂魄なかばからだをはなれたのですかな

ただどうも血のためにそれを云へないのがひどいです

もしそれ人とは人のからだのことであると そういうならば誤りであるように

さりとて人はからだと心であるというならば これも誤りであるように さりとて人は心であるというならば また誤りであるように

ぼくはきっとできると思う。なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから

僕たちと一緒に行こう。僕たちはどこまでだって行ける切符を持っているんだ

ぼんやりとしてそれでいて何だか堅苦しそうにしている新入生はおかしなものだ。

ところがいまにみんな暴れ出す。来年になるとあれがみんな二年生になっていい気になる

一つずつの小さな現在が続いているだけである

みんながめいめい自分の神様がほんたうの神さまだといふだろう。

けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。

それから僕たちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。そして勝負がつかないだろう

新たな詩人よ 雲から光から嵐から透明なエネルギーを得て 人と地球によるべき形を暗示せよ

何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、

それが正しい道を進む中の出来事なら峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから

真の幸福に至れるのであれば それまでの悲しみはエピソードに過ぎない

誰だって、本当にいいことをしたら、いちばん幸せなんだねぇ

ああたれか来てわたくしに云へ「億の巨匠が並んで生まれ、しかも互に相犯さない、明るい世界はかならず来る」と

だめでしょう とまりませんな がぶがぶ湧いているですからな ゆうべからねむらず血も出つづけなもんですから

そこらは青くしんしんとして どうもまもなく死にそうです けれどもなんといい風でしょう

潮や風……あらゆる自然の力を用い尽くして 諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ

けれどもどうしてももうできないときは落ちついてわらっていなければならん。落ちつき給え

世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない

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